WinSCP とは、オープンソースで開発されているFTP/SFTP/SCPクライアントソフトです。
特長としては、FTP のほか“SCP(Secure Copy Protocol)”や“SFTP(SSH File Transfer Protocol)”といったSSHを利用する安全性の高い接続プロトコルにも対応していることです。また、送受信データを SSL/TSL で暗号化する“FTPS(File Transfer Protocol over SSL/TLS)”にも対応しています。
※ここでは、WinSCP による FTP 接続の手順を紹介します。
目次
1. WinSCP の入手とインストール
WinSCP は、以下の公式サイトより、ダウンロードが可能です。
https://winscp.net/eng/index.php
日本語ページ
https://winscp.net/eng/docs/lang:jp
また、以下のソフトウェア配布サイト「窓の杜」よりもダウンロードができます。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/winscp/
いずれかより、EXE形式のインストールパッケージをダウンロード後、それを実行すると、以降はウィザード形式にインストールが進行し、完了します。
2. FTP接続の設定と実行
WinSCP を起動します。
以下の接続情報を入力します。
- 転送プロトコル(F):FTP
- 暗号化(E):明示的な TLS/SSL 暗号化(注意:PC とサーバ間の FTP 通信は暗号化されます)
- ホスト名(H):<ドメイン名> 例)denet-cbd.com
- ポート番号(R):21
- ユーザ名(U):FTP アカウント 例)denet-ftpuser01
- パスワード(P):(FTPアカウントの任意のパスワード)
- 匿名ログイン(N):チェックしない
※高度なサイトの設定は、不要です。
[保存(S)]をクリックし、設定を登録します。
※セッションの保存名(S) は、任意の名称に変更できます。(指定がない場合は、<ユーザ名>@<ホスト名>になります)
パスワードを保存する場合は、「パスワードを保存(推奨されません)(P)」にチェックをいれます。
[ログイン]をクリックし、FTP 接続を実行します。
※保存時にパスワードを保存しない設定している場合、パスワード(P) を要求されますので入力をしてください。
3. コンテンツのアップロード
FTP 接続が完了すると以下の状態となります。
※左側には PC 内の任意のフォルダ(ローカルフォルダ)内のファイルなどの一覧が、右側には FTP 接続をした先のディレクトリ (フォルダ) 内の一覧が表示されます。
コンテンツファイルは、httpdocs 配下にアップロードすることになります。
ファイルのアップロード方法は、左のローカルフォルダの任意の位置にあるファイルをドラッグ&ドロップで右側の httpdocs 下の任意の位置に置きます。
※ここでは、test001.txt をドラッグ&ドロップにてアップロード。
また、任意のフォルダをまるごと、ドラッグ&ドロップでアップロードすることも可能です。
アップロードしたファイルおよびフォルダの削除する場合は、
- 削除対象を選択し、マウスの右ボタンクリックをして表示するメニューより、[削除]を選択
- 削除対象を選択し、[F8] キーを押下
のいずれかの方法を実施します。
4. その他
以下のファイルおよびディレクトリ(フォルダ)の操作が可能です。
ファイルやディレクトリを選択した状態で、マウスの右ボタンクリックをすると表示されます。
主な機能としては、
- 編集(E):任意のエディタを使用して、ファイル内容の編集ができます。対象は、html などのテキスト形式のファイルになります。
- ダウンロード(L) / [F5]:ファイルをローカル PC 上にダウンロードできます。
- 削除(D) / [F8]:選択したファイルおよびディレクトリ(フォルダ)の削除
- 名前の変更(R) / [F2]:ファイル名やディレクトリ名の変更をします。
- プロパティ(P) / [F9]:選択しているファイルやディレクトリのパーミッション(権限)を変更可能です。
- パーミッションの変更は、所有者 / グループ / その他 の任意の権限項目(R/W/X/S)にチェックを入れます。
- もしくは、8進数で指定をします。
5.WinSCP の終了
WinSCP を終了するには、以下の手順となります。
※コマンド(C) 内の[終了(Q)]をクリックします。
右上の [X] をクリックしてウィンドウのクローズでも終了となります。
※「はい(Y)」 / 「いいえ(N)」の任意をクリックして終了となります。